縮毛矯正時にトリートメントは必要?髪を綺麗にする方法とその理由
縮毛矯正を受けた時に「トリートメントは必要ですか?」という質問をよくいただきます。これは一概に答えられない質問で、実際のところ、トリートメントの種類や施術のタイミングによって必要性が異なります。今回は、トリートメントの種類ごとの効果や最適なタイミング、さらにトリートメント以上に大切な薬剤処理について、解説します。
トリートメントの種類ごとの役割と最適な使い方
手触り改善のためのコーティング系トリートメント
コーティング系のトリートメントは、髪の表面を滑らかにし、ツヤや手触りを一時的に向上させるためのものです。
高分子系のシリコンがほとんどになり、原価も安い為、低料金で気軽にできるトリートメントになります。
縮毛矯正後の髪に手触りの改善を望む場合に適していますが、髪の内部ダメージが気になる方には根本的なケアにはなりません。
そのため、縮毛矯正時に必須のトリートメントではなく、むしろ薬剤除去をしっかりできてない状態で髪表面のコーティングをしてしまうと髪内部に薬剤が長期間残ってしまうことになり、ダメージに繋がってしまう可能性が高くなります。
内部補修型トリートメント
内部補修型トリートメントは名前の通り、髪内部のダメージしてしまった部分を補修していくトリートメントになります。
有名なトリートメントでいうとTOKIOトリートメントがそれにあたります。
このトリートメントのタイプはアイロン施術前にする方が効果的になります。
髪内部の補修をしてからアイロンをすることでの高温の熱から髪を守り、物理的なダメージを少なくする効果もあり、縮毛矯正との相性も非常にいいトリートメントです。
Pilastro Hairオリジナルメニューの「オートクチュール縮毛矯正」は、縮毛矯正と最先端トリートメント技術の『架橋トリートメント』を組み合わせたものになっていて、髪内部の補修に特化し、アイロンの熱によってさらに効果が発揮できる内容になりますので縮毛矯正との相性が非常に高くなっています。
TOKIOトリートメントは内部補強ができるトリートメントとして人気がありますが、Pilastro Hairではオートクチュール縮毛矯正の方が髪の内部補修とダメージケアにおいて、より優れた効果を発揮するため、縮毛矯正とTOKIOトリートメントの組み合わせは行っていません。
こちらの記事で最先端の縮毛矯正技術として架橋トリートメントの説明をしています
薬剤ダメージ軽減効果のあるトリートメント
縮毛矯正の薬剤によるダメージを軽減するトリートメントは薬剤の塗布前に施すことで、髪の負担を抑え、ダメージを少なくできます。
当店の「髪質の悩み改善ストレートエステ」がこのタイプのトリートメントになり、薬剤ダメージから髪を守ってくれる効果がある為、ダメージレス施術が可能になります。
薬剤によるダメージを抑えることで、髪のコンディションがよくなるのは想像できるかと思います。
この薬剤によるダメージを軽減するトリートメントは美容院によって大きく異なり、目に見えてわかるものではないのと、ダメージしてしまっている髪には実感できるものが少なく、お客様へ伝わりにくいトリートメントでもあります。
数年かけて髪を綺麗にしていきたい方にはオススメな内容で縮毛矯正との相性もいいトリートメントになります。
大きく分けてトリートメントの種類はこの3種類になり、縮毛矯正と相性のいいトリートメントは内部補修型トリートメントと薬剤ダメージ軽減型トリートメントの2種類になります。
トリートメント以上に重要なものとは?― 薬剤処理の重要性
実はトリートメント以上に重要なことがあります。
それが薬剤除去です。
この薬剤除去がしっかりできていなければ、せっかくいいトリートメントをしてもダメージが大きく蓄積してしまいます。
しっかりとした薬剤処理を完了させた上でトリートメントを行うことが、美しい髪を保つための鍵なんです。
薬剤除去にはいろんな種類があります。
- 髪内部に残っている還元剤や他薬剤をしっかり取り除く
- アルカリに傾いた髪のpHを等電点である弱酸性に戻す
- 酸化反応をしっかり終わらせ安定化させる
髪内部に残っている還元剤や他薬剤をしっかり取り除く
縮毛矯正の1液の中には還元剤という髪の結合を切る成分が入っています。
この還元剤は成分によっては流しても髪内部に残りやすい性質のものががあり、縮毛矯正の施術が完了しても髪内部に残ってしまっている場合があります。
シャンプーでも抜けにくく、そのままにしていると髪の結合が切れていってしまい、縮毛矯正の持ちが悪くなります。
還元剤は温めることでアクティブに活動するため、毎日のドライヤーでどんどん髪が傷んでいきます。
この還元剤を縮毛矯正の施術の時点でできるだけ除去することが大切です。
アルカリに傾いた髪のpHを等電点である弱酸性に戻す
髪はpH5.5前後の弱酸性になります(等電点といいます)。
縮毛矯正の薬剤でアルカリ性の薬剤を使う場合、薬剤を流し終わった後も髪はアルカリ性に傾いています。
アルカリ性に傾いた髪はキューティクルが開きっぱなしになり日常生活でのダメージに繋がりますので、髪本来の弱酸性に戻すことが大切になります。
酸化反応をしっかり終わらせ安定化させる
2液は酸化剤という薬剤になり、1液(還元剤)で切った結合を再結合させる役割があるのですが、この酸化処理が甘いとクセ戻りしてしまったり、日常生活で酸化が進んでしまい髪のダメージに繋がります。
薬剤をしっかり反応させる処理をすることでクセ戻りも少なく、酸化物もしっかり除去できるため、今後のダメージ予防にもなります。
薬剤が髪内部で未処理のまま残ってしまうと、後からトリートメントをしても内部で薬剤が徐々に反応を進め、かえってダメージが蓄積される原因になります。
適切な薬剤処理があってこそ、縮毛矯正やトリートメントの効果を最大限に引き出せます。
Pilastro Hairでこの薬剤除去をしっかりしていくメニューは『UFB炭酸泉クレンジング』になり薬剤除去と不純物の除去を徹底的に行います。
まとめ
縮毛矯正後にトリートメントが必要かどうかは、トリートメントの種類やタイミングで変化します。
手触りを改善するコーティングトリートメントは必須ではなく、内部補修型トリートメントや薬剤ダメージ軽減型トリートメントはうまく組み合わせることによってダメージを少なくすることが可能になります。
また、トリートメント以上に重要なのが、適切な薬剤処理です。
薬剤処理を確実に完了させ、トリートメントを組み合わせることで、髪に負担を最小限に抑え、縮毛矯正をすることが可能になります。
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