髪を乾かさないのは傷む?

美容師をしていてよく話題の一つになるドライヤーが大変問題。

皆さん家庭環境はそれぞれですのでなかなかすぐに乾かすこともできない方も多いかと思います。

まず結論から言うと摩擦が起きない限りそこまで傷みは強く出ません。

しかし、傷みとは別の問題も出てきますのでそれを解説していきます。

目次

髪が濡れてる状態とは

髪が濡れている状態は髪表面のキューティクルが開いてる状態になります。

髪を濡らすだけでキューティクルが開きますがお湯などで流すとキューティクルがより一層開きます。

縮毛矯正やカラーをしている髪はさらにキューティクルが開きます。濡らすと引っ掛かりが気になるという経験があると思いますがそれは開いたキューティクル同士が絡まりあってできる現象になります。

髪が傷む原因

キューティクルはドライヤーの熱を根元から毛先に当てることで閉じることが出来ますが、キューティクルが閉じてない状態で摩擦が起きるとキューティクル同士がケンカしキューティクルの損傷が大きくなります。

ひどい場合はキューティクルが剥がれ落ちてしまいます。

髪の毛は死滅細胞ですので一度損傷してしまったキューティクル(髪)は修復は不可能になります。

摩擦の要因

  • 乾かさずに寝る
  • ソファーなどに髪が挟まる
  • 服に擦れる
  • 雑なタオルドライ

髪を乾かさずに寝たり、ソファーに腰掛けたりタオルや服でも摩擦が起きてくるのですね。

自然乾燥は傷まないか

自然乾燥も傷みます。

自然乾燥するとキューティクルが開きっぱなしで髪が乾きますので少しの摩擦でダメージが出てきます。

又、キューティクルが開いてることで内部に保水している大事な水分まで一緒に奪われてしまいオーバードライになり余計に乾燥してしまうのです。

髪が傷むと

  • 乾くのが遅くなる
  • カラーの色持ちが悪くなる
  • 縮毛矯正やカラーする時に悪影響が出る
  • より一層髪が傷む悪循環が生まれる

髪が傷む事でいいことなんてありません。ヘアケアで一番大切なことはどれだけ傷みを少なくするか。それに限ります。

傷む以外のデメリット

髪が傷むこと以外でもデメリットがあります。

頭皮環境の悪化

・雑菌の繁殖

濡れたまま放置していると雑菌が繁殖しやすい環境になります。雑菌が繁殖すると頭皮の臭いの原因にもなります。悪化すると痒みが出たり、炎症を起こすこともあります。

・頭皮の乾燥

乾かさないことで逆に乾燥してしまいます。乾燥によるフケが出てきたり、身体が必要以上に皮脂を出すことでオイリーなることもあります。

・薄毛の原因

頭皮の温度が下がることで血行が悪くなり、薄毛や髪質の悪化に繋がります。

髪の乾かし方

髪を短時間で綺麗に乾かすにはコツがあります。

最も重要なことはドライヤー前にどれだけ水分を取るかになります。

タオルドライのコツ

STEP
根元の水分を取る

根元は頭にタオルを被せて抑えるように水分を取る。

ゴシゴシシャンプーするように水分を取るのは摩擦が大きくなる

STEP
中間毛先の水分を取る

中間毛先はタオルで髪を挟み、握るように水分を取る

髪を強く握りすぎると髪自体が潰れキューティクル以外の損傷が出てくるので注意。

STEP
粗目のくしで髪をとく

根元の水分を毛先に落とします

STEP
STEP2.3を繰り返す

毛先から水がポタポタ落ちてこなくなるまで続けていきます。

目安としてミディアムの方で

縮毛矯正やカラーをしていない方は2回ほど

縮毛矯正やカラーをしている方は3回ほど

ハイダメージの方は4回ほど繰り返して頂くことになると思います。

ロングの方は回数が多くなることもあります。

タオルが吸収しにくくなったら新しいタオルを使いましょう

このタオルドライをしっかりすることで後のドライヤー時間が格段に短くなります。

ドライヤーで早く乾かすコツ

STEP
根元を乾かす

特に耳うしろや後頭部部分が乾きにくいのでそこ中心に全体の根元を乾かす

この時に根元が潰れすぎると跳ねる原因になるので下を向いて襟足から頭頂部に風邪を当てるように乾かすと毛が立ち上がり乾くのも早くなります。

この方法はハイダメージの人や癖毛で収まりよくさせたい人には向いてませんのでご注意下さい。

STEP
中間毛先を乾かす

根元を乾かしてる間に中間毛先はある程度乾いてる状態だと思いますので短時間で乾くはずです

これが髪を早く乾かすコツですが収まりを良く乾かしたい方は下の記事の【ドライヤー】で説明しています。

すぐに乾かせない時は

小さなお子さんがいたりでお風呂上りにすぐ乾かせない方も多いのではないかと思いますが問題ありません。

もちろんすぐ乾かせるならそれが一番いいですが、髪が濡れてる状態で摩擦が起きなければ髪の傷みは最小限で済みます。

ここで大切なことは最後は必ずドライヤーで髪を整えるという事です。

自然乾燥するとキューティクルが開きっぱなしになりますのでほとんど自然乾燥で乾いても最後は必ずドライヤーをしてください。ドライヤーをすることで開きっぱなしのキューティクルが整いますのでその後の摩擦が少なくなります。

乾ききってる状態なのであれは水スプレーなどで少し水分を補ってから乾かすとよりキューティクルが綺麗になります。

しかし、いくら摩擦が起きなければ大丈夫と言っても自然乾燥で乾ききってる状態になるとキューティクルが整いにくくなるのとオーバードライになりパサパサになるのでご注意ください。

自然乾燥させる前にすること

タオルドライをしっかりして洗い流さないトリートメントをつけておく。

トリートメントをつけておくだけでもオーバードライになりにくくなります。

もし自然乾燥するなら目安として1時間までが限度かと思いますので参考までに。

濡れてる状態は匂いがつきやすくなりますので料理をする際はターバンなどをお勧めします(多少臭いは尽きますが、、、)。

まとめ

髪を乾かさないだけでは傷まないが、摩擦が起こることでダメージが倍増する。

自然乾燥のし過ぎもよくないので出来るだけしっかり乾かしましょう。

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この記事を書いた人

PilastroHairの代表。大阪生まれ大阪育ち、名古屋、大阪、三宮で美容師経験後2021年に独立。くせ毛のお客様を中心に悩み解決&ダメージレスにこだわった施術をご提供しております。

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