縮毛矯正の種類とその違い:アルカリ?酸性?あなたにぴったりの選び方

縮毛矯正には実はいくつかの種類があります。特に「アルカリ」と「酸性」の2つのタイプが主流です。それぞれの特徴を理解し、その髪質、髪の状態にあった縮毛矯正を選ぶことが大切です。今回は、縮毛矯正の種類とその違い、選び方について詳しく解説します!

目次

アルカリと酸性の違いとは

1. アルカリ性と酸性の役割

髪になぜアルカリ性、酸性が関係するのか。

それは髪表面のキューティクルに関係します。

アルカリ性の役割:髪を柔らかくさせ、キューティクルを開く=薬剤浸透スピードが速い

酸性の役割:髪を引き締め、キューティクルを閉じる=薬剤浸透スピードが遅い

麻野

柔らかくして薬剤が浸透させやすくするのか、引き締めて薬剤を浸透しにくくするのかの違いになります。

2. アルカリ性縮毛矯正

アルカリ剤で髪の毛のキューティクルを開き、髪内部に薬剤を浸透しやすくさせます。

メリット
  • クセが強い髪でもしっかり伸びるため、しっかりストレートにしたい方に最適です。
  • 短時間で薬剤が浸透するため時間も短縮できる
  • アイロンワークがスムーズ温度も比較的低めで済むことが多い。
  • 酸熱トリートメントなどで毛が固くなりすぎた髪にも有効
デメリット
  • 一度アルカリでキューティクルを大きく開くと髪へのダメージが大きくなる
  • ダメージしている髪にアルカリ薬剤を使うと髪がボロボロになる
  • 髪質によっては、アルカリ性の薬剤が合わない場合もある。

3. 酸性縮毛矯正

酸性の薬剤でキューティクルを引き締めながら薬剤を浸透させます。

メリット
  • 髪へのダメージが少なく、傷んでいる髪や敏感な髪質の方に最適です。
  • 薬剤浸透が緩やかなため初めてのご来店でダメージが読めない場合に安心して施術できる
デメリット
  • ダメージが少ない髪質ではクセが伸びにくい
  • 施術時間が長くなることが多い。
  • やり方によっては毛が硬くなる
  • アイロンワークが難しく美容師の力量で仕上がりが大きく変わる
  • アイロンの温度をかなり高温にしないといけないこともあり、アイロンでのダメージが強くなることもある。

酸性は傷まないって本当?

嘘です。

傷まない縮毛矯正なんかありません

一部の美容師が誇張した表現をしているようですが、酸性の縮毛矯正は髪と同じ酸性領域なので、薬剤での髪の負担はアルカリ性と比べると少ないですが、酸性でもやり方を間違えると必要以上に傷みます。

なぜ薬剤での髪の負担が少ないのに傷むのかというと、酸性縮毛矯正の場合アイロンワークで温度設定を高温にしないと伸びないケースが多く、アイロンでのダメージが強く出ることがあるからです。

麻野

その髪質に合わせた薬剤選定が必要ということです。


4. あなたにぴったりの選び方

自分に合った縮毛矯正を選ぶためには、以下のポイントを考慮します。

アルカリ縮毛矯正をお勧めする方

  • バージン毛: カラーも縮毛矯正もしたことのない髪質は薬剤パワーが必要不可欠です。
  • 8レベルぐらいまでの明るさのカラー毛: バージン毛ほどの強いアルカリは必要ないので弱アルカリ
  • 10レベルぐらいの明るさでクセの強い髪質:10レベルぐらいまでの明るさだとアルカリが強すぎると深刻なダメージに繋がります。かといってクセが強い場合酸性では伸びきらないことも多い為、微アルカリで対応が望ましい。
  • ビビり毛:過収斂によるビビり毛(チリチリの毛)は酸で強く収斂してしまってる為、アルカリで柔らかくします。ただ、かなり熟練度の高い美容師でない限りしないことをお勧めします(Pilastro Hairもビビり修正はしていません)。
  • クセをしっかり伸ばしたい方:そもそもしっかりクセを伸ばすのが得意なのがアルカリ縮毛矯正

酸性縮毛矯正をお勧めする方

  • 10レベルぐらいの明るさでクセが弱い髪質: 同じ10レベルの髪質でもクセが弱い場合は酸性を使うこともあります。
  • エイジング毛:すべてのエイジング毛の方ではないですが年齢によって髪質が弱くなってる方にもオススメです。
  • ブリーチ毛:ブリーチは強アルカリで髪の脱染を行う為、薬剤浸透がかなり早くなるので酸性を使います。
  • ホームカラー履歴がある場合: ホームカラー(市販のカラー剤)もキューティクルの損傷が強い為、酸性の縮毛矯正がいいことが多いです。

※上記の内容にお家でのヘアケアの仕方や日常生活でのアイロンの有無、他にも紫外線に当たる時間などいろんな要素から薬剤選定をしていく為この内容がすべてではありません。


5. Pilastro Hairでは縮毛矯正の基本はアルカリ

麻野

Pilastro Hairではアルカリ性の縮毛矯正を基本としています。

ただ、強アルカリを使うことはバージン毛でない限りまずありません。

日本人のほとんどの方がカラーをされてるので微アルカリ(pH7.5)~弱アルカリ(pH9)で対応することがほとんどです。

アルカリで開きすぎたキューティクルを元に戻すことは不可能ですが適正なアルカリであればキューティクルをそこまで損傷させませんのでご安心ください。

まとめ

縮毛矯正にはアルカリ性と酸性の2つのタイプがあります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解することで、自分に合った縮毛矯正を選ぶことができます。Pilastro Hairでは、個々の髪質や希望に合わせた施術プランをご提案していますので、ぜひお気軽にご相談ください!あなたにぴったりのストレートヘアを手に入れましょう!

Q&A

アルカリ性と酸性の違いは何ですか?

大きな違いは薬剤の浸透スピードの違いになります。

アルカリ性の縮毛矯正はダメージが大きいですか?

酸性薬剤と比べると薬剤負担は大きくなりますが適正なアルカリであれば最小限のダメージで施術可能です。

どの髪質にアルカリ性の縮毛矯正が向いていますか?

アルカリ性の縮毛矯正は、強いクセ毛や剛毛の方、バージン毛の方に向いています。ただ、それだけが判断要素ではないため、担当美容師の方とご相談の上施術してください。

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この記事を書いた人

完全マンツーマン施術で年間100件以上の縮毛矯正を施術する縮毛矯正オタク。機械音痴が調べながらブログに奮闘中!
くせ毛のお客様を中心に縮毛矯正、髪質の悩み改善&ダメージレスにこだわった施術を提供しております。

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